半魚人と発話障害の女性のラブストーリーという奇妙な設定ながら、古いミュージカル映画を思わせるBGMの使い方がお洒落で、デル・トロ監督らしいアーティスティックな雰囲気が漂う。
幻想的な映像と究極のマイノリティ達の美しすぎる世界観。決して万人受けする作品とは思えないが、私には下手なファンタジー映画を観るよりよっぽど心を揺さぶられた。ディズニー映画へのアンチテーゼ要素が全面に出ていたことも印象深い。
ヒロインを演じたサリー・ホーキンスの演技が素晴らしく、セリフはなくとも表情や仕草、動作でこれだけの感情を表現できるのは流石であった。
ラストシーンが何とも美しい…