このレビューはネタバレを含みます
水に形がないように愛にも特定の形なんてない。
一見あの時代のアメリカでは理想的な家庭を持っていたストリックランドだけど、半魚人の彼に食いちぎられた薬指(奥さん)と小指(子ども)の腐敗は必ずしも全てが理想的な家庭ではないことを表していたのかも。
逆に口がきけないイライザと半魚人の彼の方がよっぽど純愛を築いていた。
この監督の「パンズラビリンス」同様、主人公は社会的弱者で、ラストで死ぬ、もしくはほぼ死んだも同然な状態になるけれど現実とは違う別世界で幸せになるところが共通していると思った。