たろさ

シェイプ・オブ・ウォーターのたろさのレビュー・感想・評価

4.0
発話障害のあるイライザ(サリー・ホーキンス)は政府の研究所で清掃員として働いている。彼女はある日、アマゾンの奥地から連れてこられたある生物(ダグ・ジョーンズ)と出会う。


おとぎ話にギレルモ・デル・トロ監督が大好きな怪物要素を加えた不思議な作品。
言葉が伝わらなくても心では通じている。そこらじゅうを水浸しにした後のシーンで、半魚人に抱かれているイライザの顔が恋する乙女の顔だったのが印象的。最初の方はただの地味な女だったのに。
恋愛もよかったし、サスペンス要素もよかった。
おもしろかったしいい作品だが、まさかアカデミー賞の作品賞と監督賞を獲るとは思わなかった。ちなみに作曲賞と美術賞も獲っている。

悪役の警備主任リチャード・ストリックランド(マイケル・シャノン)がよかった。短気だし嫌味っぽいし人を見下している。こんな奴なのに妻も子供もいて普通に生活しているのもおもしろい。
イライザの友人ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)、ゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)もいいキャラクター。
たろさ

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