全てが緑の世界。水の中で彼と私と2人きりで、他には何もいらない。けれど、その2人の世界を支えるためには影の努力が必要だったのです。
パンズ・ラビリンスでは、なかなか話についていけなかった私でしたが、今回はとてもスムーズに話に引き込まれました。特に詳しい説明がある訳でもないのに、イライザと彼の惹かれ合う様子や彼を取り巻く政治背景など、自然と頭に入ってきました。
どこか不安定だけれど強い意志を持ってからのイライザがとても格好良い。ストリックランドのセックスシーンは直接的なのに、イライザの自慰シーンや彼との行為はぼかされていて、どこか現実的でない感じが印象的でした。手話だけでも、あそこまで感情が伝わってくるの、すごい。
最後の最後で、最初の導入部分に戻ってくるあの感じ、また見直したくなりました。