衝撃的でした。。
おもしろかった！
上映後の観客たちのざわつきが全てを物語っていた気がします。
個人的にグッときたポイントは、
“半魚人と人間のロマンス”というエンタメの中でもタブーに近いような、食べ物で言うところのゲテモノのような題材を、“洒脱なロマンス”として押し通しているところ。
正直この題材で観客の心掴めるのか、というかシンプルに気持ち悪くないのか、とても興味があったんですが、杞憂でした。
美しいロマンスでした。
ロマンス映画である、というでっかい矛で一転突破してるところがすごい。
しかも滑稽にならず、普通に洒脱にやってのけてる。。
恐れ入りました。
食べ物で喩えると、明らかにゲテモノなのに、「うわーおいしそう！」「うーん、おいしいー！」「また食べたいー！」と、嫌な顔１つせず食べ終えるグルメレポートを見せられたような心持ちになりました。
そして気がつけば、見てるこっちも食べたくなってしまう。
そして台詞の含蓄がすごい。
脳内で処理しきるのでいっぱいいっぱいでしたが、昔の映画や詩などからの引用も含めて、台詞の奥深さを痛感しました。
役者の演技も最高。
というかやっぱりマイケルシャノンっしょ。
空気を一変できる俳優力、さすがです。
