ちょっと映像がキレイすぎますね。
ギレルモデルトロなのである程度は期待していましたが、悠々と超えてくるとは。
60年代の映画なんて、本当にいくらでもありますけど、家とか家具とか、バスとか、それぞれのカラーバランスと、痛み具合が劇場のスクリーンで観たときに完璧なバランスになるようにつくられてる…のがすごくよくわかる。
これは、イライザのバスの出勤シーンまでに完璧です。
全てが絵になる映画ってのはこういうのを言うんですね。
それでまた、この世界観にサリー・ホーキンスがマッチする。
完璧ですね。
それでいて、イライザの朝の日常シーンからちゃんとスパイスが効いてます。これは他の映画とはちょっと違うよ、と。
半魚人に関しては、造形がめちゃくちゃ怖いのですが、だんだん可愛く見えてくるのはなぜでしょう。デルトロマジックですかね。
まぁ、今までのギレルモデルトロ作品の中で一番「映画観たー」って思える作品であることは間違いないかも。
でも、映像から垣間見える、趣味とかアコガレとかも含めて、やっぱギレルモデルトロはガチのオタクですね。
僕は大好きですけど。