娯楽としての映画を観たというより、ひとつの芸術作品を鑑賞したような気分。幻想的かつ耽美的。好きな人にはたまらない世界観だと思う。
イライザがなぜ彼に惹かれたのか、明確なきっかけがあるわけじゃないのでちょっと気になったけど、それを問うのはきっと野暮なのかもしれない。惹かれ合うことに理屈や理由なんて必要ないし、愛っていうのはただキラキラした綺麗な側面だけじゃなくて、もっと本能的で身勝手で強く求め合うものなんだと感じた。ラストの水中でのシーンでは思わず涙。
愛の形、愛の本質について考えさせられる作品。