良い映画を通り越して美しい映画だなと思った。
テーマは非常に重いけどそれを感じさせない美しさがある。
LGBTとそれを取り巻く社会や制度のニュースを目にすることは最近増えてきているけれど、この映画はその問題の本質を訴えている気がして、そこが作品賞に繋がったのかと思う。
ヒロインの女性は声が出ない、相手は奇妙な魚人。
一見異色なラブロマンスだけど、そうじゃない。
ありのままの自分を見てくれる人と美しいものを美しいと感じられる人の恋愛ってだけ。
異常な設定を普通にしているところに凄さがあるんだと思う。
そういう意味で、LだとかGだとかそういうものは関係なくて、結局本物はそういう肩書きが関係ないんだなと思った。
水に沈むシーンも凄くいい。
それだけ愛が深いんだなとシンプルでいてわかりやすいメッセージ。
あとはまあ、ロケットパンーチなんてやってた人がアカデミー作品賞ってめちゃくちゃ面白いな。