桜花

シェイプ・オブ・ウォーターの桜花のレビュー・感想・評価

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表面上は障害者、同性愛者、黒人、ロシア人という社会から阻害された「怪獣たち」が真の愛を守るために50年代のアメリカを支配していたマチズモの塊マイケル・シャノンと戦って勝ち取る話。サリー・ホーキンスの夢見る乙女の目が印象に残った。
しかし、作中でしっかり描写されている通り、マイケル・シャノンもまた50年代アメリカ社会の理想像(マッチョな男性像、幸せな郊外族)を実現せねばならないという強迫観念に駆られている(サム・メンデスのレボリューショナリー・ロードでよく描かれている)。彼は彼で、社会の産んだ哀しき「怪獣」なのだ。
それとお伽話。
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