こたちゃん

シェイプ・オブ・ウォーターのこたちゃんのレビュー・感想・評価

3.0
感動ドラマかオシャレ映画かと思って足を運んだら、ものすごく期待を裏切られた。まず、特殊メイクに重きを置いたCG技術が素晴らしい。アバターほどCGに頼っておらず温もりが感じられるとても綺麗なブルーでドキドキした。また美術が最高に素敵で、部屋の装飾や街の雰囲気、職場の小道具など、例えて言うなら映画「アメリ」の世界観に似ていると思った。しかしラース・フォン・トリアーのような、童話のようなストーリーかと思えば急に現実に引き戻されたり、とにかく観ている最中はこちら側が終始情緒不安定だった。物語の肝となる「主人公が喋れないからこそ心が通じあった」という設定がそこまで活かされていないというか、あまり引き込まれなかった。