このレビューはネタバレを含みます
そういえば2回連続「手話」がキーワードになるお話を見たんだな。
ちょっとさすがにグロさが辛い時はあったかな。そういうの苦手な人は注意。私はちょっと今あれです。
冷戦下とのことなんだけど、ここまで殺伐としてたんだなぁと。そして宇宙進出は本当に、この時代にとって重大ミッションだったんだろうな。今とは違う意味で。
『彼』が人を「生のタンパク質」と認識しなかったのはある意味奇跡かなと。絵描きの彼が「あるモノ」を食べた時に、「本能だから仕方ない」と言っていたのがとても印象的でした。なかなか、割り切れないと思うんだ。
最後のシーンはいろいろ考察できますね。きっとそれに正解はない。ただ、『彼』とイライザは確実に愛し合っており、きっとそのまま共に、生きたのだろうということ。それだけは、わかる。
その終わり方がとてもいいなぁと思いました。
音楽が終始穏やかで、だからこそ画面上で行われるえげつない行為がとても光るなぁと。
色合いなども含めてとても素敵でした。これは賞を与えられるのも納得です。