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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星のbluetokyoのレビュー・感想・評価

2.9
冒頭はルウム会戦である。地球連邦軍は圧倒的な兵力でジオン公国軍を殲滅せんと押し寄せるわけだ。ここらへんの戦闘シーンが、なかなかうまく描けていて見入ってしまう。また、ここでも、シャア・アズナブルが超絶的な働きをするのだ。そうしたシーンも見どころである。だが、ルウム会戦は、それほど長くは続かないであっさりと終わってしまう。かなり残念ではある。

このように兵力差がある場合は、少ない兵力の側がなんとか、うまく立ち回ったりする。また、大きな兵力の側は、むしろ、小回りがきかなかったり、慢心していたりで、いつの間にか負け戦になったりするのだ。

ルウム会戦でも、地球連邦軍は、兵力を展開し過ぎて、各々の兵力が分散してしまい、孤立したレビル艦隊を集中攻撃される。そして、ついに、艦長のレビルがジオン公国軍に捕らえられて、勝敗は決するのだ。

こうした戦術が効果的であったわけだが、もう一つ、モビルスーツの本格的な兵器としての投入ということもある。その効果は絶大で、戦艦はほぼ太刀打ちできないのである。いわゆるゲームチェンジャーなわけである。

そうした革新的な兵器、モビルスーツをいちはやく使いこなせるようになったシャア・アズナブルが、頭角をあらわし、階級を上げていくことは言うまでもない。

ところが、捕虜となったはずのレビルは、なぜか、脱出し、地球へ帰還。このことにより、地球連邦軍は息を吹き返し、和平交渉は決裂。再び、戦争は継続するのであった。

で、最初のガンダムの話に引き継がれる、ということらしい。

もうちょっとオリジナルな感じで描いてもよかったんじゃないかな。これでは、前座というか序章というか、まったく新鮮味がない。
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