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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星のKUBOのレビュー・感想・評価

4.0
「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」シャア6部作、ついに完結。

見終わって「スターウォーズ Episode 3」を見た時と同じような感慨を覚える。いわゆるオリジナルシリーズの前日譚。見終わったところから、よく知るオリジナルシリーズにつながるという、古くからのファンには何とも言えないラストだ。

満を持して登場する語り継がれたルウム戦役の映像化。いきなり艦隊同士の砲撃戦で始まるところは「銀河英雄伝説」を彷彿とさせるが、赤い奴が光跡を引いて登場するところからアニメーションのスピードが一気に上がる。いわゆる「3倍のスピード」!

ちょっと連邦やられ過ぎじゃない?とも思うけど、今までのエピソード全部たしても足らないくらい、圧倒的な物量で描かれるモビルスーツVS連邦艦隊の闘いは劇場で見てよかった〜って心から思う。

何よりシャアを語る上で外すことのできない「ルウム戦役」を体験できたことがトリハダものだ。

デギンとキシリアとマ・クベの関係など、ファーストへつながる伏線があちこちに張られているのもファンにとってはうれしいところ。

終盤、舞台がサイド7に移ると、セイラに、カイに、ハヤトに、そしてアムロに、実話ものの映画のラストによくあるように「後に〜として活躍」とかテロップが入る。う〜ん、粋な演出だな〜。共に宇宙世紀を歩んできた僕らファースト世代にとっては1年戦争はまさにリアルなんだな〜。

「ガンダム」は成人した息子といっしょに見る唯一のタイトルだったんだが、これで終わりというのも悲しいな〜。「アムロ」編もやってくれないかな〜。とりあえず安彦良和さま、おつかれさまでした&ありがとうございました!



(しょうがないから次は「NT」か。福井晴敏だから期待できるかな?)
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