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あゝ、荒野 後篇のstandfieldのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
4.0
監督  :岸善幸
製作国 :日本
ジャンル:ドラマ、青春
上映時間:147分

<あらすじ>
プロデビュー戦を終えた後、トレーニングに打ち込む沢村新次(菅田将暉)と二木建二(ヤン・イクチュン)。因縁のある山本裕二(山田裕貴)との試合が決まって一層トレーニングに励む新次は、建二が自分の父親の死に関わっていたことを知る。一方の建二は図書館で出会った君塚京子(木村多江)に心惹(ひ)かれるが、孤独を消せずにいた。そんな自分を変えようと、彼は兄弟のような絆で結ばれてきた新次と決別することを心に誓う。

<感想・見どころ>
「何のために、私たち生きてるんですかね?」

こんなにも素晴らしい愛憎劇は久しぶりに見た。それぞれの登場人物が憎しみや苦しみを抱えながらも、いろいろな出会いを通じ、戦い続ける姿に心を打たれる。

今作で木下あかりさんを認知した。
最初はクソ女!と軽蔑していたけど、だんだんいい人だと思えるようになった。

ユースケ・サンタマリアさん、厳しいながらもいい人っぷりが滲み出ていてよかった。

木村多江さんの毒親っぷりがすごかった。
「私は私の人生が欲しかっただけ!」

最後の新次と健二の闘いは名シーン。
お互いが決して混じり合うことなく、ただ想いをぶつけ合うだけしかできないことを如実に表していた。
見ていてただただ苦しかった。

唯一悪かったのは、爆破テロや政治の下りかな。
ストーリーに直接関係なかったしいらないと思った。
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