ジョー

あゝ、荒野 後篇のジョーのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
4.0
17.10.21 @池袋シネマ・ロサ

前編の余韻に浸っているうちに、早速後編を観てしまった。しかも、明日の丸の内ピカデリーのチケットを買って、映画館着いて発券した後に、そのミスを気付いて、2000円を無駄にしてしまった。その後また、池袋に戻って、初日で観た。やってる映画館が少なくて、本当に残念。

まずは、やはり最高に青春の映画だった!観てて、ストーリーと一緒に熱くなったり、悲しくなったり、寂しくなるの。前編のような、色とりどり背景など説明しなくもいいので、ストーリーが落ち着いて爆発したが、少し途中テンポ遅く感じる。前編のようなバランスよく進むじゃなくて、爆発を主に二回の試合に任した感じがします。

新次は凄く素直で、真っ直ぐの人間。人を良く愛す、人をよく憎む。まさに典型の新宿のイメージの、「新宿人間」でした。

建二はそれの逆、素直になれない人間だった。だから、「新宿」という場所には合わない。彼は新次のような素直になりたかった。その優しい愛は、すべてそのノートに隠した。私と似てます。笑。

芳子ちゃんはその中間。だから素直の新次に憧れ、素直じゃないバリカンの気持ちも分かる。恵子ちゃんも似てる。もし、彼女が新次のような、素直の人間に出会ったら、きっと救われるだろう。

最後の試合は、すべての人が戦っていると思う。なりたいけど、なれなかった自分との戦いだった。建二は勝ったと思う。

自衛隊の話も、自殺サークルの話もそうだった。社会が「なりたい自分」を殺したのは、一番恐ろしいこと。振り替えたら、夢がなくなってしまう。

やはり、優しい人ほど、実は愛されたいの凄く感じる。私もそこの試合にいた気がしました。早く僕のことボコボコに殴ってください。菅田将輝よ。
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