「僕はここにいる ちゃんとここにいる だから愛してほしい」
試合の最期で89発目のパンチをもらう直前にバリカン健二が言う。
憎い、憎いと言いながら、
相手を憎めないとチャンピオンになれないと練習する健二。
菅田将暉のいっちゃってる演技。
後篇に行くほど、展開はわかるのに、魅入っていく。
とっ散らかっていく感満載で、名作の匂いがぷんぷんする。
寺山修司の言葉とか、女とか、酒とか、そういうめちゃくちゃで
ろくでもない感。
だから谷川俊太郎さんも好きだったんだろうなぁ。
彼らには根底にこういう言葉がちゃんとあるから。
おもしろかったなぁ。