このレビューはネタバレを含みます
前作が好きだったので期待が高すぎたのかもしれません。
楽しく見れた!という方に水をさすのもなぁと思いつつ、もやもやを書こうと思います。
6.7×16.2mの大きなスクリーンで観られる時間帯を選び、平日昼間で席に余裕もありマナーの悪い方もおらず(前作鑑賞時はずっと隣の女性が携帯を触って光がもれていて気になっていました)観賞環境としてはとてもよかったと思います。
もやもやした原因
①話の展開が読めすぎる
ご両親の出会いはお父さんが話してる時点で想像出来てしまったし、雪像のストールもすぐに分かってしまって単純過ぎました。ダムのこともそうなるだろうなという感じでした。前作より大人向けというレビューの方もいますがこの辺はどうも子供向け感が強いです。
それでもなぜ助けたのかや、どうして惹かれたのかというところの内容はなくなぜご両親だけが霧から出られたのかも描かれてなかったのも謎です。
②ゴールが見えない
前作はお姉さんを助けたいという完璧な目的がありました。今作は途中から目的も出来ますがなんだか一貫性がなかったというか全体的にスピード感がなかったとおもいます。
③新鮮さがない
どんなキャラクターなのかわかった上での作品なので難しいとは思いますが「こういうのが観たいんだよね?」という意図みたいなものが強すぎた気がします。
とくにPVみたいな顔アップの歌うシーンは必要なのでしょうか?(キャラや声優さんのファンの方ならとっても嬉しいと思う!)実写ではなくアニメなのでミュージカルシーンはもっと動きがあるといいのになと思いました。
逆に言えば「こういうのが観たかったの!」という方には最高のシーンが沢山あったと思います。
④新キャラの魅力がいまいちつたわりづらい
おなじみのみんなはそれぞれの個性がしっかり伝わりますが、新キャラは個性も関係性も浅すぎて(好意を持っているのだろうなというところをあえてあまり描きすぎないようにしてる?)はっきりとした敵らしい敵を儲けていないのもそういうことかもしれません。
もうディズニーはポリコレと離れたところで作品を作るのは無理としても「文句を言われないため」に女性を活躍させたり有色人種やマイノリティ(先住民)を描くのはちょっとあざとさがあります。
風の精霊には名前をつけるのに水の馬や火の精霊(とってもかわいい)には名前なかったですよね?なぜ?
⑤主人公たちに共感できなかった
メイクやファッションの可愛さなどキャラクターとしての魅力はありましたがやけにヒステリックで猪突猛進なアナとばしっと決められないクリストフのやり取りはなんかイライラしちゃう。同じように主人公が猪突猛進で周りが翻弄されるベイマックスのヒロとかはもっと好感を持てたのにな。
⑥音響について
これは私が観た劇場だけなのかもしれないですが、BGMなどから日本語吹き替えの歌唱にうつるときに音が小さくこもってるような印象を受けました。みなさんほんとにうまいのですがそれでもある程度いじられてしまうものなんでしょうけど作り物っぽさと音量の違いが出てしまって残念でした。
よかったところ!!
❶とにかく映像がきれい!
そばかすかわいい!スヴェンふわふわ!水しぶき実写みたい!
❷ハッピーエンド!こうなるよね、という結末!誰も不幸にならない!(制裁を加えられる敵もいない)
ラセターさんのいないディズニーとピクサーがこれからどうなってしまうんだろう…。