イエベ秋ブルベ冬姉妹の愛はさることながら、ディズニーらしくない自然破壊や民族浄化への明確な批判が前面に出た作品だったのでかなりビックリした。主題が現代の世相をあからさまに反映している。すでに子ども向けの映画って感じじゃない。あまりに具体的な社会問題がリアルだったので調べてみたらスカンディナビアのサーミ族に入念な取材を行い実現したらしい。ディズニーは、ディズニーランドに行けばわかるように自然を改変させる西洋的文明の象徴であり、世界中の物語を文化的に盗用してきた。その卑劣なやり方がすでに時代にそぐわなくなってきたからこそ実現したのかもしれない。「歴史を正さなければ、未来はない」という言葉は重い。トランプ批判も込められているように感じた。もちろん、歴史修正主義は日本にも歴然とあるが…。とにかく良作！
