このレビューはネタバレを含みます
アニメ版は大好きで5点を付けています。
この超実写版は初日に観に行きましたが、ショックが大きすぎて今まで点数を付ける気にもなれませんでした。
確かに映像技術はすごい。大変な数の“スタッフが”頑張ってくれたことが伝わってくる。でも、アニメ版のファンタジー性を悉く殺しリアルに徹しすぎたせいで、作品としての映像美に昇華できていない。これは“監督の”問題だと思います。
監督のインタビューも少し読みましたが、キャラクターや演出等の考え方に首を傾げたくなることだらけで、アニメ版に思い入れが無いのだろうなと思ってしまう。
強いて良かったところを挙げるならティモンとプンバァでしょうか。見た目や動きが可愛らしいし、彼らの生き方を“直線”や“カーブ”という言葉で表現していたのも新鮮でした。
でもそれ以外は納得いかない出来だったので、アニメ版やミュージカル版に触れたことのない人に「これがライオンキングなんだ」思われるのが悔しくてたまらない。唯々悲しい。