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ライオン・キングの4747のレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
3.7
アフリカのサバンナどこかにある動物の王国、プライドランド。その国の王、ライオンのムファサの息子シンバが生誕の儀を受ける所から物語が始まる。
幼いシンバはやんちゃ盛り。親友のナラとともに遊び回る日々。時には父に叱られながらも成長していく。
しかし、そんな平和を気に食わない者が1匹。ムファサの弟、スカーである。ある日スカーはハイエナと手を組み、王位を奪う策略をくわだてる…。

ディズニーの不朽のアニメ作品を現代の最新技術で実写化。全ての動物がCGによって描かれているというが、実写との違いは分からない。ここまで来るとEarthやライフといった大自然を描く映画を見ているのかと錯覚してしまい、軽快にトークを行うティモンとプンバァのシーンもどこか違和感を感じてしまう。

偉大な父を自分のせいで殺してしまったと王国から逃げ出したシンバ。逃げ延びた地で見つけたハクナマタタという生き方。最終的には父の思いを受け継ぎ、プライドランドに戻ることになったが、その判断は本当に正しかったのだろうか。
出自によって自分の運命が決まっている、今回で言えばシンバは王になることを生まれながらにして決められていたが、そこに自らの意思はあったのだろうか?シンバ不在の荒廃したプライドランドを支え続けたナラが王位に着くことが妥当なのでは?と思わなくもなかった。

1994年に上映された原作。そこから25年の歳月が経ち、映像は最新であったが、ストーリーは時代錯誤であるように感じた。
時代に合わせてストーリーを変えたアラジン、昔ながらのストーリー貫いたライオンキング。同時期に形態の異なるリメイクを上映したことは、ディズニーにとって、一種の実証実験なのかもしれない。
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