伝説のロックバンド・クイーンのリードボーカル、フレディ・マーキュリーの波乱万丈な人生に焦点を当てた音楽伝記映画。バンド結成からライブ・エイド出演までを描く。
全く世代じゃないというか、疎いのもあって公開当時はいいかな、なんて思ってたのをばちくそに後悔した。映画館の大画面大迫力の音響で彼らの音楽を浴びるべきだった。基本的に音楽伝記映画が好きなのもあるかもしれないけど、本当に最高だった。
聴いたことない曲がほとんどない、タイトルまでわからないにしても絶対に聴いたことのあるメロディが流れてくる楽しさ。フレディの人生を垣間見る間に彩られる楽曲。というか逆に楽曲制作の背景が知れるというのがおもしろいところだと思う。静まらない喧嘩がたったひとつのベースラインで空気が変わる。音楽は全世界の共通言語なんだと輝いて見えた。
だけど正直、ずっとガラスで出来たハート型の置物を手に持ったままの感覚が続いてて、少しでも力を入れたら粉々に割れてしまうような脆さがフレディの人生だった。絆とか、孤独感とか、みんなそうなのかもしれない。心の繊細さは誰しもがそう。メンバーとメアリーと、血縁の家族とでまた違うけど、家族という絆がまた最後のライブ・エイドに集約された事にボロボロ泣いてしまった。
「らしさ」にとらわれない、音楽にすべてを込める姿に鳥肌必至。売れる売れないがなんだ、魂に届く音楽が存在する奇跡に感謝だわ。
何度も言うけどライブ・エイドのシーンは本当に最高。全ての人物の表情も音楽も一体感も全てが最高。大好きな映画がまた増えて幸せだ。
最高の天国を！
