カッキー

ボヘミアン・ラプソディのカッキーのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.6
伝説のロックバンド、Queenのメインボーカル、フレディ・マーキュリーの富と名声の裏の孤独や、自分がバイセクシャルであることへの葛藤、家族との関わり、メンバーや、メアリーとの友情等に焦点を当てた作品。
Queenは、私が30代ながら母の影響で中学の頃から好きな思い出のあるバンドだ。
当時、少ない小遣いでグレイテストヒッツシリーズのCDを買い、何度聴いたか分からないし、今でもたまに聴いたりするような存在だ。
映画館で観た以来の鑑賞だった。
Queen好きとしては、やはり似てるようで似てないメンバーのルックスに違和感があったりするが(ロジャー・テイラーは特に、もっとシャープだ)、ラミ・マレクが演じたフレディは、ライブシーンでは、まるでフレディの魂が乗り移ったかのようなパフォーマンスに圧倒される。
フレディはパールシーというバックグラウンドがあったが、ラミ・マレク自身もエジプトのキリスト教であるコプト派の両親の下に、アメリカで生を受けてる点で、マイノリティとして共通する点があり、オリエンタルな風貌もあいまって、きっと人生のどこかでフレディのような差別を受けたことがあるのではないだろうか。
と、勝手な想像ではあるが、そういう点も含めてラミ・マレクをキャスティングしたのは間違いなしだろう。
Queenは、残されたジョン以外のブライアンと、ロジャーに、アダム・ランバートというアメリカン・アイドル出身の、これまたゲイであるボーカリストを加えた陣容で今も活動しているのは嬉しい限りだが、やはりフレディには敵わない。
これからも世界中のどこかで流れ、誰かに聴かれ続けるであろう、Queen。
映画と同じぐらい好きな音楽、その中でも洋楽の扉を本格的に開いてくれたQueenは、これからも人生のBGMとして流れ続ける。
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