ディー

ボヘミアン・ラプソディのディーのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
5.0
Queenが大好きなんです、私。
遡れば中学生の頃から今までずっと…
時にシンプル、時に激しくメロディアスでユニークなメロディと、力強く心を打つあの歌声。
部活の試合前には「don't stop me now」、「we are the champion」を聞くし(今でも)、頑張らなきゃ!って時には「show must go on」。「brighton rock」なんて最高にワクワクするし、「now I'm here」のギターリフ聞いただけで踊りたくなる。
何となく人生が辛ければ「somebody to love」。
本当に多くの曲が、いつでも自分の背中を押してくれた。

そんなQueenが、まさに生き写しの様な形でスクリーンに…
本当に感無量で、オープニングのファンファーレでボロボロに泣いてました。
言わずもがな、物語の要所要所で目頭が熱くなり、Live aidシーンは嗚咽が止まらず、エンディングシーンでも嗚咽は止まらず。
リメンバーミー以来の大泣き…
映画としての出来は完璧とは言えなかったとしても、思い入れと圧倒的なQueenサウンドに麻痺してもはや分からない。
Queenへの愛と情熱で作られたこの映画は、自分にとって何物にも変え難い感動と、この先の人生を生きる活力を与えてくれた様に思います。
どんなに言葉を並べても足りない程に、最高でした。

フレディに関して言えば、当時を知らずとも、Wikipediaを読んだし、それなりに彼の事を知っていた様に思えていたけれど、そんなこともなかった 笑
空港で働いてたんだね、フレディ…
愛を歌い、情熱を歌い、人々に愛を勇気を与え続けた、究極のエンターテイナーはとても魅力的。
だけれども、我々一般市民と違った大スターだからといって、共感ができないキャラクターでは無いと思える。
むしろ、とても人間臭くて、哀しくて、脆くて、誰よりも愛を求めていた。
そして死を恐れていた。
彼の生き様と歌声は、実寸大だからこそこれ程までに我々の心を掴むのだろうと思います。

でも、Queenの音楽はフレディだけでは成り立たないのは、フレディの死後に作られた楽曲、made in heaven収録の「I was born to love you」が物語っている。
…と、思っていたのだけれど、こんなにもメンバー同士の存在がQueenの音楽とバンドを形作るっているとは思いもしませんでした。
お互いが家族かそれ以上の存在であり、心の支えであり続ける。
これこそが究極の友情であって、愛の形なのではないでしょうか。

時を超えて、この先何十年も何百年もフレディの魂は残り続け、Queenの音楽は誰かの背中を力強く押し続ける。
そして自分は、この先も「ボヘミアン・ラプソディ」の様な素晴らしい映画達に出会う為、素晴らしい感動を味わう為に産まれてきた、と、大袈裟だけど、思えた気がします。
ディー

ディー