ジャッキーケン

ボヘミアン・ラプソディのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
5.0
今年ベスト級!魂に刻まれて行くビートでアドレナリンが終始出っ放し!見ていていてもたってもいられなくなるし座って見るのが窮屈に感じてしまう最高の音楽伝記映画!
規格外のバンド「クイーン」を描いたもので普遍的なクイーンの魅力とバックボーンをよく知らない僕のような人でも楽しめる!

Bohemian rhapsody
We will rock you
Another one bits the dust
など誰もが一度は聞いたことのある曲の誕生秘話を曲に見合った尺で描かれ特にボヘミアンラプソディの製作秘話がどの曲よりも長めに描かれていて逆にanother one bits the dustはシンプルなベースリズム同様にサラッとその場のノリで決まってしまう。それぞれの音楽が光るよう、テンポがめちゃくちゃ良い

クイーンそのものの物語でありフレディマーキュリー自身の物語としても最高の作品でフレディがメアリーとの結婚からバイセクシャルの目覚めは「リリーのすべて」の展開と似ていてLGBT作品要素がありました。クイーンとしてでは栄光、挫折、再生がきっちり描かれて長年のフレディと父親の確執の決着はカタルシスのスパイスとして最高の味つけがなされていてそこからライブエイドへと繋がる構成は流石ブライアンシンガーだと思いました。

有名作品でのサントラ使用頻度が高いクイーンの曲を伝記映画だから余すことなく使える贅沢。一つ一つの代表曲が見事映画とドッキングしていく映画と音楽の化学反応は最高以外の何者でもない。

ラスト20分が凄すぎる!!!!!
フレディの魂の叫び!観客との共鳴!
クイーン側の目線でスタジアム一杯に埋まる観客と近いフレディとの距離感はまるで自分がクイーンの一人になったかのようにクイーンのバンド精神を映像として具現化させる最高の20分間!
We will rock you の製作過程でブライアンメイが「観客もクイーンになれる」というセリフがそのまま帰ってくる20分間!

クイーンの名曲たちを劇場の大音量で聴ける機会なんて無いので迷わず映画館で観るべき映画!