ゴン

ボヘミアン・ラプソディのゴンのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.8
大ヒット公開中クイーンの伝記映画。
クイーン世代でもなければ全くファンでもないので予備知識はほぼ0。
有名な数曲とフレディマーキュリーという名前くらいしか知らなかった。
話はクイーン結成直前〜ライブエイドまでで幾多の困難がありながらも結束し乗り越えスターへとのし上がっていく王道ストーリー。
曲が流れているシーンが多く、有名曲ができた過程や瞬間が見れるので往年のファンは嬉しいんだろうなぁ。
しかし、ファンではなくてもクイーンを十分理解できるほどには丁寧に作られているのでむしろ若年層の方が大きなインパクトを感じられるかもしれない。
才能に愛されたフレディは実は孤独だったというのが意外だった。
若くして成功者になった人は金使いも荒く傲慢になりがちだがまさにイメージ通りだった。
しかし、そのセルフィッシュな性格がクイーンを世界トップレベルのバンドへと押し上げ、名曲を世に放ち続けたことは間違いない。
バンドのメンバーも個性的でアイドルグループかよってほどキャラ立ちしてた笑
個人的には金髪のロジャーがカッコよかったな。
バンドメンは固い絆で結ばれた家族のような存在だった。
しかし、売れると悪い人も寄ってくるわけで中々波乱万丈な人生を送ってたな。
そしてフレディがゲイなのは全く知らなかった。
自称バイと言っていたが真実はどうなんだろう。
時代を考えるともちろんLGBTには寛容ではなかったはずだし、スーパースターながらも色んな悩みがあったんだろうな。
最後、病に侵されながらも残された時間でライブエイドに出演し、やりきったのは非常にグッときたし、話の展開うんぬんよりハート勝負でいかにクイーンがロックなのかを見せつけられた。
21分のライブエイドは臨場感と高揚感がたっぷりでバンドと観客が一体となり思わず手拍子しそうになった。
IMAXなど良い音響設備があるところで見てたらさらに楽しかっただろう。
これをブライアンシンガーが撮ったというのが笑える。
X-MENシリーズもこれくらい本気でやってほしいね。

パフォーマンスを120%味わうためにも必ず劇場に足を運んで見るべき作品。
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