KeishiTamura

ボヘミアン・ラプソディのKeishiTamuraのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.8
本作は、フレディ・マーキュリーというひとりのカリスマを中心に、名曲誕生の裏側、恋人やバンドメンバーとの知られざる葛藤を描くという、ミュージシャンの伝記映画としては王道をいく構成だ。
だが、細部にこだわる徹底的な作り込みにより、本作はただの伝記映画の域を超える。
特に、主演のラミ・マレックは、フレディの持つ圧巻のパフォーマンスを、現代の私たちが再度楽しむことを可能にした。
また、フレディが劇中で行う「3つの告白」は、ドラマの骨子となり、その人間性に深みを与えており、それが最後のライブに集約されている。
そのライブでは普段聴いているはずの曲が、全然違うように感じることができる。