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ボヘミアン・ラプソディのkanのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.5
「原点のような映画」

私にとって音楽になんの知識もなかった頃に母の車で聴いていた程度の知識しかないQUEEN。ちっぽけな小学生の私には歌ってるのが誰かもわからない。けどそれが、日常の中に知らぬ間にあった音楽の1つ。はじまり。

観ればみるほど、運転しながら車のハンドルを人差し指で叩いてリズムをとってた母を思い出す。ライブエイドにいた何万人と同じ、映画を観る観客もきっと同じ。

時間とお金を貰って作ったボヘミアンラプソディーを持ち「今出せる最高傑作はこれだ」と引かなかったこと、ぶつかり合ったり内面的にも孤独で苦しんでいたこと、やっぱり最後は「俺たちは家族だ」とみんなが必要と思えること、QUEENは遠い存在ながら全てが近くて愛おしい。

QUEENはそんな、私の音楽の原点かもしれない。観終わってQUEENの曲が頭から離れない。しかもそれだけじゃなく、今の自分がよく聴く音楽を改めてもっと深く、考えて聴きたくなる、好きになる。
そんな気持ちをくれた映画です。
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