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ボヘミアン・ラプソディのRのネタバレレビュー・内容・結末

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

若干のネタバレ注意👮⚠️
クイーンを知っているか。そう聞かれたらたいていの人が「知っている」と答えるであろう、言わずと知れた世界的バンド。私は彼らが全盛で活動していた頃にはまだ生まれてすらいなかったけれど、そんな自分ですら彼らの曲を何曲か口ずさめるくらいに彼らは有名だ。
イギリスを代表するバンドの一つ「クイーン」、そして孤高の天才シンガーで若くして病に倒れた、フレディマーキュリー。
私たちの多くが、そんな輝かしい姿とカリスマ性に憧れている。でも当然ながら彼らもそのスターの姿の下には生身の人間としての姿がある。大歓声とまばゆいスポットライト、激しく光るカメラのシャッター、世間の称賛と酷評。彼らは普通ではありえないほどの刺激やストレスを、日常的に浴びる。そしてセクシャリティや家庭の話など本来なら知る必要のないことまで、不条理に暴かれていく。周囲に大勢の人がいても、「スター」としての自分に牽かれて近づく人々ばかりで、素の「自分」を求めてくれる人などごく僅かだ。大スターになればなるほど。だか、そんな彼らを救う場所はやはり「ステージ」なのだ。我々が彼らの才能を求めるのと同様、彼らも歓声を求めている。だからこそ、我々世間は彼らの才能を「作品」という形で享受することはあれど、彼らの存在自体を好奇の目で浪費してはならないのだ。彼らの才能をいつまでも輝かせ続けるために。様々なメディアが登場し、スターと呼ばれる人々と我々との距離が近くなった今こそ、多くの人が観るべき作品だ。

劇中に流れる音楽を始め、ライブシーンは本当に圧巻なので、まだ観れていない方もぜひ劇場で観ることをおすすめします🎬💓
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