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ボヘミアン・ラプソディのtmのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.4
やっと観ました。上映期間に忙しくて見逃してしまった作品。これは確かにすごい。

クイーン自体あまり知らなく(なんならフレディはわたしが生まれたときには亡くなっていたから)、ロックもあまり聞かないため、わたし向きではないかなぁと思っていました。けど、聞いてみるとクイーンの曲すばらしい。

恥ずかしながら、クイーンのことを知らなかったためリードボーカルのフレディのことも知りませんでした。最初から才能に溢れ自信満々のフレディ。前半は彼の奇想天外な類い稀ない才能を存分に味わう作品でした。しかし、後半は人が大好きなフレディが描かれます。人に愛され、人を愛すフレディ。人を愛しすぎたが故に、ひとときは孤独を感じてしまいます。

これ、フレディに注目されがちですが周りも素敵なんです。クイーンのメンバーはフレディに埋もれ気味に見えますが、天才に対等に音楽を作り上げていく他の人では真似できない天才たち。フレディの不安定さのバランスを取っていきます。恋人から友人に移り渡っても彼を支え続けたメアリー。美人で芯が通っていて、彼の愛情の深さを誰よりも知っている人です。彼の家族もすごく良かった。天真爛漫な妹にいつでも彼を見守り続けた母、自分の願いとは逆を行ってしまったがそれでも息子を認め、それを素直に出せない父。というか、この映画の中では少しの尺なのに父息子のエピソードまで盛り込むなんて!すごいぞ!

個人的にジムとマイアミがだいすき。2人とも粋でオシャレですね。彼は守られています。

主演の演技、すごく混乱しました。彼は演技なのですか?それとも本人?演技だとしたら、わたしは病んでしまいそう。笑
あんなに本人に心酔しきって演じていたら自分とフレディの境界がわからなくなりそうです。

やっぱりラストシーンがすごかったです。あんなにかっこいいなんて。これまでクイーンを知らなかったことを後悔しました
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