映画の発明者であるリュミエール兄弟は、同時に、最初の映画監督でもあった。本作は「映画の父」として映写技術に焦点を当てられがちな彼らについて、現存する約1400作品をもとに作家的側面からアプローチする異色のドキュメンタリー。
まだ音声どころか、カットバック、クローズアップ、パンもティルトもなかった時代だけど、撮影する題材選びと、構図にはずば抜けたセンスがあったんだなあと感心した。絵画の鑑賞眼と地続きな気もする。
当時の作品はわずか50秒だったんだけど、今流行りのTikTokなどショート動画で、事情は違うけど先祖返りしようとしてるのは面白すぎる。
