Tatsu

ちはやふる ー結びーのTatsuのレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
4.5
上下で舐め切ってた自分は「感じ」が悪かったらしい。一瞬の青春と、千年続く物語の対比が美しくドラマチックな大傑作。映画館で見ることを計算されたような、照明、撮影、音響。それらを光らせたり、鳴らせたりするのは勿論、「静」の使い方や、暗部の広げ方が、画面と音がでかく、暗闇に包まれた映画館でこそ映える技だった。重要な「言葉」をここぞという時に、映像、役者の身体に任せる演出も鳥肌もの。そして、ここぞという時に入る上下のフラッシュバック。何もかも「繋がる」という感覚のロマンス性が爆発する。青春だけではない、もっと巨大なものを描いた作品だった。
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