ミサキ

X-MEN:ダーク・フェニックスのミサキのネタバレレビュー・内容・結末

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカで公開日に観た。
もちろんストーリーには粗が目立つし、登場人物の心理描写も不十分なところはある。宇宙人とか唐突すぎるだろ。しかも結局どんなやつらなのかいまいちわからんかった。批評家の気持ちは分かる。

それでも!ずっと観てきたファンとしてはキャラクターが能力をセーブせず使ってたり、暴れてたり、冒頭でX-MENが珍しく仲良く機能してるのがめっちゃ嬉しかったり…
マグニートーはすべての映画で一番の名シーンをかっさらっていくってどこかの英語のコメントで見たけど、マジでそれです。ありがとう。電車の尊い犠牲は忘れないよ。
レイヴンは予想外の辛さだけど、それに起因してハンクとエリックが組むのが本当に泣いた。昔は恋敵だったけどお互いにレイヴンを愛してたことを分かっているこそのあの同盟…最高すぎた。
あとナイトクローラーの覚醒が…!あのトレーラーで見せてくれた悪魔の笑みがまさか人間が殺されることがトリガーになるなんて思ってもなかったよ…。カートくんは悪魔の笑みでも最高に優しい子だった。
プロフェッサーについては、最後にジーンがポジティブに切り替わったから良かったもののやっぱり人としてちょっとズレてるよねっていう描写がよかった。なによりマカヴォイがクズの演技うますぎてほんとにクズに見えるとこがすごい。特にハンクとの言い争いのところ。人間とミュータントの共存、平和を望んではいるし聖人のように振る舞うけど、それは彼のエゴだっていうことが行動で現れてるよねっていうのが本当に好き。
それに対してエリックは、どこにいってもやっぱりミュータントの味方であり、人間は危険なら敵だしミュータントに危害を加えないなら特になにもしない、っていう、本人も言ってたように"殺しても何も解決しなかった"から"やめた"っていう、いままで苦しんだものからちょっとだけ気持ちも解放されてシンプルな生き方をしていてとてもよかった。
それを踏まえて最後の二人のチェスが………っ…………最高すぎる…
ありがとうX-MEN…
ミサキ

ミサキ