本作では強過ぎない哀愁漂うリーアム・ニーソンを観ることができます。
やはり、弱い立場の人間が権力者に抗う姿には胸を打たれますね。
中流階級を馬鹿にしてはいけない。
たいした説明がなくても、冒頭の数分で主人公の背景を理解させる演出が素敵でした。
本編は１時間弱、人探しが続きます。
しかし、その過程に様々なアクシデントが用意されているので、中弛みしません。
また、しっかりと伏線が張られており、探し人の正体が分かった時の納得感も◎
謎が解けた後の展開も非常に見応えがありました。
『フライト・ゲーム』でも感じましたが、
この監督はサスペンスとアクションのバランス感覚が優れていますね。
スタッフロールもお洒落でした。映画とマッチしています。
後味すっきり、鑑賞後は爽やかな気持ちになります。
ちょっと最後は都合良すぎるのでは？と思う方もいるかもしれません。
しかし、散々な目に遭った主人公には、これくらいのご褒美はあって当然。
誰もが主人公に素晴らしいハッピーエンドを期待したはず！
実際、自分は期待通りの展開に大満足でした。
