みりお

ダイバージェント FINALのみりおのレビュー・感想・評価

ダイバージェント FINAL(2016年製作の映画)
2.9
二作目まで観たから頑張って最後まで観たよ。

何かが足りない、よくわからない、と思いながら鑑賞。
ストーリー展開もよくわからないし、もはや誰が敵なのか、何を守ろうとしてるのかさえよくわからない。

なんとなくモヤモヤを抱えたまま鑑賞を終えて感じたこと。
登場人物たちのキャラクターが問題なのかな?と。
「メイズ・ランナー」も「ハンガーゲーム」も色々と要素を盛り込み過ぎていたことには変わりないんだけど、それでも観る人を惹きつけたのは、キャラクター達だったんじゃないかと思う。
「メイズ・ランナー」なんて最終的にニュートやミンホのほうが人気あったんじゃないかくらいサブキャラが素敵だったし、「ハンガーゲーム」はカットニスとピータに幸せになってほしいという想いが強すぎて何度泣いたことか。
でも「ダイバージェント」のトリスは真っ直ぐ強いわけでもないし、トビアスといつも一緒にいて、イチャこきすぎるせいでどうにか幸せになってほしいと微塵も思わない。
クリスティーナは、彼氏をトリスに殺されて悩むとこまでは良かったけど、いつ許したのかもわからないし、特にその葛藤もなく、ただ強気でかわいくない女の子。
ケイレブはいつまで経ってもおマヌケさんだし、頼りない頭でっかちのお兄ちゃん。
そして何よりピーターだよ。こいつ今度こそ改心してカッコよくなったな?そして皆を守るために死ぬんだろ?と思わせておいて、最後までクソ野郎でした。
唯一大好きだったトーリは序盤も序盤であんなことになるし…。

設定も面白くて、様々なメッセージ性が隠されているだけに、そこに夢中にさせる人たちが揃っていないのはいかにも残念だった、というのが素直な感想です。
あまりの興行収入の悪さに、二部作の予定だった最終章は一度ここで止まっているとかいないとか…。
どうせなら完結してほしいし、万が一やるなら観たいけど、せめて「もう一度会えた!懐かしい!嬉しい!」と思わせてくれるようなキャラクター達を用意してほしいと思います。
みりお

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