ねりな

リングのねりなのネタバレレビュー・内容・結末

リング(1998年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

和製ホラーの金字塔。原作小説ではラストにテレビから貞子が這い出てくるなんて描写はまったくないのだが、恐怖の映像化としてこの演出は本当に素晴らしい。またこれまでのお化けや幽霊、妖怪といったものは本体を弔うと鎮まるものであったが、この『リング』という作品では、「恐怖」「呪い」というものは感染症と同じく、ウイルスや細菌が増殖していくように伝播していくというまったく新しい概念を取り入れている。それにより、貞子自身の亡骸をいくら弔ったところで、貞子の呪いを解くことはできず、他者に呪いのビデオを見せないと解けないという結末も後味が悪く、ホラー作品としての完成度は高い。
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