傑作としか形容しようがない。
「呪いのビデオ」というオカルトに対する論理的な検証のプロセスが、かなりエキサイティング。
聞き取りを行い、資料を探し、実地に赴き、謎を解いていく。ファンタジーと科学の融合。
欧米ではこの手法は多く取り入れられている(特に殺人鬼もの)イメージだったが、Jホラー作品でも同様に存在するのは驚きだった。
最後の浅川が車を飛ばしているシーンは、「バニシング・ポイント」のような爽快感さえあった。
コテージに収蔵されているビデオテープのタイトルを見ていたが、「トップガン」「三人のゴースト」など、古き良き時代のハリウッド映画が並べられていた。
おそらく、中田秀夫監督もハリウッド映画から強く影響を受けた人物であると見受けられる。
邦画とは思えない、ワールドクラスの映画だと思い知らされた。