夜空のパンケーキ

劇場版シネマ狂想曲 名古屋映画館革命の夜空のパンケーキのレビュー・感想・評価

4.9
やっぱり映画好きっていいな〜ってあらためて感じさせてくれる作品でした!!
観終わったら「もっともっと映画を観たい!」
そんな気持ちを叫びそうになりました。
とにかく映画好きな人は観てもらいたい‼️

名古屋にあるミニシアター「シネマスコーレ」の副支配人、坪井敦史さんを描いたドキュメンタリー。
同じ作品でもシネマスコーレで上映する時は、その特色を出したい!という思いで様々な上映会を行います(どんなのかは観てのお楽しみ!)
映画は上映しない映画祭を開いたり、大学で講義をしたり…彼の思いは「映画を好きになって欲しい」。
真面目に不真面目なことをする姿に劇場も笑いが結構起こってました。

坪井さんのいいところは、ミニシアターでの映画だけでなく、シネコンで上映される映画からC級映画まで愛しているところ。
たまに「ミニシアターみたいな映画が本当の映画だ」とかいうバカなマニアがいるけど、そんな人はミルク多めのカフェオレでも飲みながら●●監督のオシャレ映画でも観てな!って言いたい。
坪井さんはVHSを7000本も集めて、ショボい映画も熱く語るのです。

前田弘二、井口昇などの監督や宇野祥平らが熱くシネマスコーレについて語るのも良かった!

以前、関西の夜中のラジオで平野秀明の「アシッド映画館」というのがあってよく聴いてたんですが、それは映画を斜めから観るメチャクチャ面白い番組でした。
そういった映画を愛を持って無茶苦茶言う精神が似てるなと思いました!

僕が大学時にある全国版の機関紙にコラムを書いていて、当時は誰も認めないような素晴らしいB級映画を取り上げていたんですが、一部の方から「コラム楽しみにしてます!」って言われた時には映画の思いが少し届いて嬉しかったのを今でも覚えてる。規模は違うが坪井さんもこんな気持ちなんだろうな。

B級映画好きな僕にもツボなポイントがいっぱいありました!
中でも大学の講義で『アタック・オブ・キラー・トマト』を話してたのが嬉かった!
(ちなみにこの続編にはジョージ・クルーニーが出てますが、彼の経歴からは消されてます笑)
竹中直人のナレーションも味があり!
内容はたいしたドキュメンタリーではないですが、とにかく映画の素晴らしさを再認識させられた良作!
いつかシネマスコーレ行ってみたい!