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検察側の罪人のナのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
4.6
橘の復讐心は沖野を愛することだけで満たされるわけがない。沖野が最上の手下としての正義を貫くことを見抜いての「地獄までついていく」と捉えた。
女性/男性 白/黒 善玉/悪玉 のメタファーが多かった。最上と丹野が話している時は白、丹野の葬式では黒の踊り子たち。

ちなみに、橘が友達の事件と言っていた毒入りレモネードの件は、実際に起きた毒入りカレー事件のことだと思った。カレー事件で死刑が目前と言われている林真須美の長男は、今でも母親の冤罪と裁判のやり直しを求めている。検事の暴走、自分が作り上げたストーリーで浮かび上がってしまった犯人が実際にいるということのリアリティがあった。
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