検察側の罪人のニーゴのネタバレレビュー・内容・結末

原作は読んでいませんが、久々に重みのある日本映画作品を観た。主演二人の演技はとても迫力がありさすがベテランであった。松重豊や酒向芳の脇役陣も狂気さが存分に伝わり観ててハラハラが止まらない。最初は同じ道を歩いていたはずなのにいつのまにか己の正義に固執してしまい別々の道へ分かれてしまった二人。「正義とはなんなのか」この問いにはっきりとした答えは出せない。今の日本社会の上下関係、政府思想、三権分立といったことが強く映し出されており大人の世界の怖さを感じた。最後までスッキリとはさせないあたりもまた見どころで、自分の正義だけを信じていては周りが見えてこなくなるといった自身に対して忠告をしてくれた作品でもあった。