正義vs正義。
視点によって、どちらかが悪になってしまう世の中の不条理。解決策の無さ。喉に刺さった小骨のよう。
答えが一生出せない題材にも関わらず、ストーリー構築が抜群!
そして、それを手助けしているのが役者陣。
木村拓哉。その部下に二宮和也。
役者自身の背景が物語に溶け込み、化学反応を起こしている。完璧なキャスティングだと断言できる。そんな彼らの演技合戦が見所の1つ。いや、そこがメインと言っても過言ではない。
カメラワークの巧みさ含め、なんて見応えある1本なのだろう。タイトル出しへの行き方、映画の終わり方も言うことなし。
涙を流す吉高由里子の尊さに幸あれ。