KEIGOKATAOKA

検察側の罪人のKEIGOKATAOKAのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
4.0
人間同士が複雑に絡む物語だけど、根幹の内容はとてもシンプルで、
人間を殺めてもなんとも思っていない最悪な犯人が時効で、その殺された相手が愛する人だった時、自分が真実を曲げることができて、そいつに制裁を加えられるのならどうするか。
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もちろんふつうに考えればダメに決まってるんだけど、最後には何が正しかったのかはわからないなとも思ってしまったり、人間の思いが介在するととてもややこしくて難しい問題だなと思った。
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何よりそれを演じるキムタクと、まっすぐに真実を追うが故に最後には正しさがわからなくなる二宮君の演技が素晴らしい。
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犯人役の人の本当に嫌な感じ、
松重さん演じるブローカーの不気味さ、
まわりにいる人々の絡みも含めて、
終始ずっと不愉快な雰囲気を纏うストーリーがとても印象強くて、観終わってからどっと疲れた。
これはキムタク主演とは思えない、凄まじい作品だった。

2回目:2019/07/02。WOWOW録画。
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