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検察側の罪人のkonoesakutaのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
2.8
肩透かし。

ほとんど何も深まらないままの中でセリフが多すぎる。メリハリは話すか怒鳴るかの違いだけ。こちらはついていくだけで必死。作品の舞台を作り上げるための必要な要素をなんとしても前半に叩き込むという気合いを感じたが観るのが苦痛だった。

でも次第にテンポが抑えられてくる。じっくり描写が増えていく。頑張って後半まで観ていくとだんだん面白くなっていく。お話がいい意味で気持ち悪く展開し、事件の場面で惹きつけられる。

100%の正義はない。

だがしかし。せっかくいい感じになってきたのにラストがあっけない。感慨も何もない。もし映画館で観ていたら、そこに観ている自分だけ取り残された感満載。