最高!!
ありがとう!シャマラン!
約20年前、『シックス・センス』を観て、「映画ってすごい!」って震えたのを覚えてます。
そこから洋画も観るようになって、ブルース・ウィリスが出てたら間違いないなぁと思ってました。
(『キッド』とか)
そして、M・ナイト・シャマラン監督とブルース・ウィリス主演の『アンブレイカブル』。
18年前、当時自分は中学生くらいだったと思いますが、ウキウキしながら新作をレンタルして観たことを覚えてます。
だけれども、見終わった後、正直なんか暗くてよく分からなかったんですよね。。
その当時は、ハズレだったなぁと思っていたのですが、今回19年を経て公開した『ミスター・ガラス』。、、、歓喜でした。なんだよ!これを観て全てつながるじゃないか。あの頃、抱いていた映画のモヤモヤが全て解消された爽快感と映画好きでよかったと思わせる圧倒的多幸感!!なんとも言いがたい喜び!感謝!!約20年間、映画好きで良かった。そんなノスタルジックな想いにもさせる傑作でした。
それもそのはず、『アンブレイカブル』制作時からシャラマン監督は本作のエンディングを考えられ、全額自腹で、しかも自宅を担保にして製作されたほどの意欲作(クリエイティブを保持するため)。
『スプリット』(2017年)は正直、公開当時観ていなくて、『ミスター・ガラス』を観る前に最近観ました。そして、『アンブレイカブル』も復習して本作を鑑賞しました。
「“スーパーヒーロー”は、実在するか?」ということをテーマに3人の特殊な能力を持つ男たちが現れます。
不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド・ダン。
24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン。
そして、非凡なIQと生涯で94回骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。
善悪どちらかのために行動しているとかは関係なく、彼ら3人に対して、誇大妄想にとりつかれているだけ、だと精神病院にて治療を施すことになります。"特殊能力"を科学として説明できるものとして、ヒーローの存在を否定します。
変わっている人たち=少数派(マイノリティ)たちは、家庭環境や自己を否定される経験をして、"特殊な"環境にいたからこそ、何かしら自分が生きる意義を探しています。この世で与えられた"目的"。自分のいるべき場所(居場所)を見つける尊さということが伝わる、非常に緻密に作られた、傑作。
約20年前の自分に言いたいです。この映画は20年後に楽しむための布石なんだと。シャラマン監督は間違いないと。