シャマラン監督が映画好きの夢見る奴らに向けて送るエール、『ミスター・ガラス』！
ミスター・ガラスとは『アンブレイカブル』に出てくるいわばヴィラン的ポジション
この作品でヒーローとヴィランはお互いを滅ぼす存在でありながらお互いの存在が不可欠であるということをあくまでリアリティに即しながら描き、『スプリット』でジェームズ・マカヴォイに変態的演技をさせ、シャマラン三部作の最終章として公開された『ミスター・ガラス』
この映画で終始テーマになるのは「スーパーパワーは本当に存在するのか否か」ということ
ただシャマランは肝心のスーパーパワーをあまり派手に描くことをしない
ラストシーン、彼らのスーパーパワーが移った動画を見ても「まぁ、探せばこんくらい力ある人もいるんじゃないかな、、、？」とか頭をよぎっちゃうくらいの、MCUのド派手なヒーローアクションをさんざんに浴びてきた人には物足りなさすぎる戦闘シーンが引きの画で撮影されてる
となると、物語全体を通してシャマランが言いたいことは、みんなが自分の力を信じて行動することの大切さを説いているんじゃないでしょうか
『アンブレイカブル』『スプリット』のそれぞれの主人公が本当にスーパーパワーを持っているのか、妄想癖のあるおじさんなのかそんなことよりもヒーローにも我々にも必要なパワーをこの映画は教えてくれてるような気がします
