キャストにつられ、ただのファンタジックラブストーリーだろうな、という軽い気持ちで観たことを後悔する。映画は人を幸せにするが、大衆はいつか離れていく。映画好きだからこそ響くセリフとシーンが沢山あった。
映像も綺麗だし伏線もきちんと回収して、物語も美しい。そこら辺の陳腐なラブストーリーではなかった！
そして脇役も良い。中尾明慶、北村一輝、柄本明に加藤剛。画面が強すぎる。強すぎる中で、坂口健太郎も負けずに存在感をきちんと発揮していた。良い俳優になってほしいなあ。キャストもパーフェクト。
1時間と少し、すっかりこの映画に幸せにされてしまいました。観たあとの余韻、ふと登場人物に想いを馳せてしまう。
綺麗なものは自分の中に閉じ込めておきたいですね。まさに 気安く触るな というような映画です。健司は幸せな人生だったのだろうな。
