映画スタッフとして働き監督を夢見る坂口くんが、大好きな白黒映画から飛び出してきたプリンセス綾瀬さんと恋をするお話。
フィルマークスよ、ありがとう。
正直、最初の何十分かは何度も見るのやめようかと思いました。
作中作中作はあまりにあんまりで冒頭からいまいちテンションに乗れず、そのまま役者のキャラの濃さに頼る感じの内輪ネタっぽいラブコメパートになってもいまいち乗りきれないまま、自転車のババア乗りで地面蹴ってる時くらいのノリ感で見てました。そもそも綾瀬さんのキャラクターの魅力が滑ってる......。魅力が薄いんじゃなくて、洋画っぽいキャラを日本でやろうとして失敗した感じ......?
しかしだ、中盤で綾瀬さんの秘密が明かされてからはちょっと乗れてきます。
この秘密ってのが、たしかCMとか番宣で言っちゃってたから私は知ってたんですけど、なかなか切ない且つファンタジックなもので良かったです。
この辺から本作唯一の常識人本田翼ちゃんの可愛さがぐいぐい出てきて坂口くんぶん殴りたくなってきましたね。そもそも坂口くんは前から気に食わねえよ綺麗な星野源みたいなツラしやがって。
そんなわけで、本田翼ちゃんの最大の見せ場が、本作で2番めに泣きました。2番めに。
......そう、悔しいかな、終盤で明かされる星野源みたいな坂口と鬱陶しい綾瀬さんの行く末に、一番泣かされてしまったのです。だってこりゃズルイよ......。そんなバナナ🤔と思うのをしれっと伏線で納得させてきてそんなバナナ😂となっちゃう。さっきまでバナナの皮みたいに滑ってたのに......😂
最後の"プレゼント"がまた粋ですねぇ。
というわけで、これはもう、明らかにフィルマークスでの高評価とレビューを見てなかったら途中でやめてたパータンでした。ありがとう、フィルマークス😋