HARUSUI

今夜、ロマンス劇場でのHARUSUIのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
3.0
前半と後半で評価がガラッと変わりました。欠点はトコトン欠点、けれども良いところは、素敵だなーと感動。駄作か秀逸か?で決められません。

前半は映画から飛び出たお姫様に、あーやってしまったな、この映画…と期待値が下降いたします。予告編チラ見して、映画から飛び出てきたお姫様と〜的な情報はあったものの、みゆきお姫様の話し方が残念。お姫様ってこういう話し方?
せめて貴族の令嬢だったら、お上品な言葉になったのに。
そしてモノトーンのお姫様がお化粧でカラーに。ないでしょう。
確かにモノトーンは観賞としては見づらいけれども、わざわざカラーにしなくても。
いきなり現在の時代へ。こんな看護師いないと思いつつ、何故に現在のシモベをここに入れ込む?しかも加藤剛さんって大物俳優をこの場面に使いますか?
しかーし、自分は、間違いを犯しました。
チャラチャラ看護師さんの言葉に重大ヒントが。そして、あえての現在のシーンでした。
後半、虹が2つかかるシーンからグッと良くなります。綺麗な音楽。そして病室で脚本を書くシモベ。ボロボロアパートでアルバムを見るお姫様。二人の回想。セリフは一切ないのに、この情の深さが一気に流れ込んできます。ハンカチ手繋ぎ素敵だなー。
ラストはもうどこにでも転がっていそうなラストです。そしてガラスドア越しのキスも、触れたらいなくなる主人公も、良く使われる手法です。それでも、なんかいいな〜と思ってしまう。そして、色使い。映画のラスト10秒、圧巻です。

綾瀬さんの上級位言葉、というか男言葉が似合わない。惜しい。でもお姫様のドレスは良く似合う。綺麗な女優さん。
坂口さん。この方、恋愛ものの映画いくつか出ているけれども、何故に毎回ドキドキしてしまうのでしょうか。格好良いだけではなくて、仕草がたまらないです。
コメディー要因の北村さんのセリフ。
「男がそう簡単に下を向くもんじゃない。」
グッときました。自分もすぐに落ち込んで下を向きそうになるので。
邦画のちょっとおもしろいラブストーリーでした。
HARUSUI

HARUSUI