まずは、軽いJ-POPみたいな映画かな~となめてかかったことをお詫び申し上げます。この圧倒的な脚本のクオリティーは、何なんでしょうか。。(絶句)
まるで「ローマの休日」のようなはじまり。「オズの魔法使い」は正直、下手にマネできないなと思ったけど、たくさんの不朽の名作オマージュに映画愛を感じます。この監督、さては相当の映画好きだな...?!
恋をすると、世界が生まれ変わったように見えるとはよく言うけど、それを日本の四季で見せるのはうまい!と思いました。
晴れた青空に仲良く並ぶ、虹の兄弟。太陽と、きらめくかき氷の雫。どこまでも広がる藤棚の絨毯。暗闇で舞い踊る蛍の光。モノクロの世界を飛び出して重ねていく、ふたりの日々。
シンプルで王道、なのにありがちなものにならないのは、丁寧な脚本があってこそです。素晴らしい一作でした。