ユウジ

時時巡りエブリデイのユウジのレビュー・感想・評価

時時巡りエブリデイ(2017年製作の映画)
3.5
あらすじに惹かれて見たけど意外にあたりだったかもしれない!展開とかオチが気になって見るタイプの興味深い作品だったし、BGMが面白いしメリハリもあってよかった。そしてとにかく70分あっという間だった!それだけで高評価といえると思う。

鳥居みゆきさんが俳優をやってるってのは知ってたけどこんながっつりとした演技初めてみた。キレイだし個性的だし魅せられた。他の方々も申し訳ないのですが存じてなかったけど濃い演技をされる方ばかりで良かったと思います!

最近、堤幸彦監督作品ばかり見てるからか、その延長のようなボケ(身内ノリ?な感じ)でまだ耐えられたけど、見る時期によったら評価も変わってたと思う笑

B級感漂う自主制作映画特有の無駄がない演出法とか独特の間とか台詞回しが舞台っぽくて、カット割りも相まって『こう言われたらこう言う』ってのがみてるだけでも伝わってきちゃってて、映画らしくはないかなあと思ったけど、平成の感じの邦画を見てる気持ちになれる、小気味いいボケと心地良い空気感が嫌いではなかったな。

演技下手なのかな?って思ったけど、みんなそういうテンションだったから演出なのかな?って思ったり。

後の展開のノイズにならないように私利私欲(金儲け)のために使うのはだめってことで親を殺すって演出があったのだろうが、それの説明が一切なかったから金儲けした=親が死んだという説得力がいまいち掴めなかった。シンプルに自分のために使うと不幸になるよ〜って事なのかな。

ストーリーに関しては、『時が戻るならこういうことができそう!』っていう視聴者が思う可能性を序盤で潰して監督が思い描くストーリーに仕立て上げた(良い意味で)のは、素晴らしいと思った!
買った人がいたという事実が途中に明かされたり、何なら冒頭の思いやりの石によって戻ったという仮定=石の初登場の場所を考えるにある人物も使ってると容易に想像がつくから、意外性はないんだけどそれを踏まえての展開が興味深かったな。
やられた!というよりはなるほど!という作品。

時を戻すという発動条件やラストの花火(嘘をつくなという商人の台詞によるもの?)にどんだけ考えても理解が追いついてないところがあった。とりあえず「多分この作品ってオチっていうオチはないんだろうな」と納得させた。

お酒飲みながら深夜に見るのに適してたかも。笑
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