IDOSHUN

マイティ・ソー バトルロイヤルのIDOSHUNのネタバレレビュー・内容・結末

1.9

このレビューはネタバレを含みます

【起】- マイティソーバトルロイヤルのあらすじ1
アベンジャーズの一員としてウルトロンの軍団と戦ってから2年後、雷神ソーは強大な力をもつというインフィニティ・ストーンを探すため宇宙を旅する途中、炎の魔界ムスペルヘイムに囚われていました。そこを支配する炎の巨人スルトは、神々の終焉の預言である「ラグナロク」に従って、ソーの故郷であり9つの世界を支配する国「アスガルド」を滅ぼすと宣言しました。しかしソーは拘束を振り切って逆襲に転じると、愛用のハンマー「ムジョルニア」を振り回してスルトの軍勢を次々と蹴散らしていき、スルトを倒してその力の源である頭部の冠を奪います。
ソーは敵地から帰還するべくアスガルドに要請しますが、なかなかアスガルドへの道が開きません。アスガルドへ通路「虹の橋」を発生させる空間転移装置「ビフレスト」を管理するヘイムダルが失踪していたのです。替わって管理していたスカージという男は不真面目で、ビフレストの機能を生かして外の世界から武器などを集めて連れ込んだ女たちに自慢しています。
ようやく要請に気づいてスカージがビフレストを開き、ソーは無事にアスガルドに戻りました。ソーはすぐにビフレストのある桟橋から、アスガルドを支配する王宮へと向かいました。そこでは大罪を犯してアスガルドから追放されたはずのソーの弟ロキの巨大な像が立てられていました。そしてソーの父でありアスガルドの王である主神オーディンは、王宮の広場でのんきに芝居見物をしています。ソーはラグナロクの危険が迫っていることを訴えますが、オーディンは取り合おうとしません。ソーはムジョルニアで脅し、その化け皮を剥ぎました。幻術を得意とするロキがオーディンと入れ替わっていたのです。
ロキがオーディンを地球に追放したと聞いたソーは、彼を連れて地球のニューヨークへと向かいます。しかしロキがオーディンを預けていた老人ホームは取り壊されていて、彼らの父親の姿はどこにもありません。
その時、ロキの足元に光のトンネルが開いて彼は消失してしまいます。後に残された一枚の紙に書かれた住所に向かうと、地球の魔術師「ドクター・ストレンジ」がソーを迎えました。ニューヨークを守るストレンジはロキを危険視して、地球に来た目的を確かめようとしたのです。ソーからオーディンを探しに来たと聞いたストレンジは、彼がノルウェーにいると教え、ワープゲートを開いてロキともどもソーを送り出しました。
ようやく再会したオーディンでしたが、彼は自分の寿命が尽きかけていると言います。そのために死の女神ヘラが復活するというのです。ヘラはソーの姉でオーディンの最初の娘でしたが、邪悪な性質のためオーディン自らの力で封印していたのでした。
語り終えたオーディンが光となって消失したとたん、空間に穴が空いてヘラが出現しました。ソーは即座にムジョルニアを投げつけて攻撃しましたが、ヘラは片手で受けとめるとそのままムジョルニアを粉々に破壊してしまいました。ロキは形勢不利とみて、脱出のためビフレストによる虹の橋を発生させ、ソーともども脱出しようとしました。しかしヘラは彼らを追ってきて、ソーとロキを虹の橋から吹き飛ばしてしまいました。


【承】- マイティソーバトルロイヤルのあらすじ2
アスガルドに到着したヘラは、ピフレストの守備をしていた兵士たちをたちまち殺してしまいました。残ったスカージが逆らわないと知ったヘラは、彼を連れてアスガルドの王宮へと向かいました。ソーの仲間の戦士ウォーリアーズ・スリーに率いられた軍隊がその前に立ちふさがりましたが、ヘラにはとても敵いません。アスガルドの地から力を得るヘラはいままで以上のパワーを発揮して、兵士たちをあっという間に皆殺しにしてしまいました。
その頃、ソーは空間を飛び越えて何処とも知れない惑星のゴミ捨て場に到着していました。ソーはそこでゴミ漁りの略奪者たちに襲撃されますが、スクラッパー142という女に助けられます。しかしスクラッパー142はソーに麻痺装置を取り付けてそのまま彼を捕らえてしまいました。
囚われたソーはこの惑星サカールの支配者であるグランドマスターという男のもとに引き出されました。グランドマスターはこの星で闘技場を経営していて、そこに出場させるため屈強な戦士であるソーを高く買い取りました。
グランドマスターの宮殿にはロキも到着していましたが、口の上手い彼はグランドマスターに取り入って賓客扱いされています。ロキはソーの窮状にも他人を決め込んでいました。
ソーは格闘大会に出場することとなり、選手たちが収容されている監獄へと閉じ込められます。そこにはさまざまな星から集められた戦士たちが捕らえられています。そこには気のいい岩石巨人のコーグという男がいました。彼はグランドマスターに反抗したものの捕らえられ、今は前座として闘技場を湧かせる役目を担っているのでした。
闘技場への出場を前に、檻の中にいたソーは近くのバーで飲んでいるスクラッパー142の腕にヴァルキリーの印が刻まれているのに気づきました。ヴァルキリーとはアスガルドの名誉ある軍団なのです。ソーはアスガルドを守るため協力を求めましたが、スクラッパーはヴァルキリーであった過去を捨てていました。アスガルドの滅亡にも関心を見せず、無情にもソーの前から立ち去るのでした。
一方、アスガルドでは王宮に入ったヘラが、かつて自分がオーディンの処刑人として多くの世界を征服してきたことをスカージに話し、自分の処刑人になるよう命じました。そして王宮の地下深くの宝物庫に入ると、そこにあった「永遠なる炎」のパワーで封印されていた巨大な狼フェンリルやミイラとなっていた古代の戦士たちを復活させます。父オーディンが9つの世界を征服しただけで満足したことを不満に思っていたヘラは、さらに多くの世界を征服するつもりなのです。
その頃、ソーは怪しげな理髪師によって自慢の長髪を短く刈られ、闘技場へと送り込まれていました。戦う覚悟を決めたソーでしたが、チャンピオンとして彼の前に現れたのは、アベンジャーズの仲間として一緒に戦ってきたハルクでした。
思わぬ戦友との再会に喜んだソーでしたが、ハルクは我を忘れた暴走状態でソーの言葉を聞こうともせずに襲いかかってきます。仕方なくソーはハルクと戦うことになりました。
観客席で戦いを見守っていたロキは、ハルクの出現に動揺しました。彼は一度地球でハルクに徹底的に叩きのめされたことがあったのです。しかしグランドマスターがやってきたため、一緒に貴賓席で戦いを観戦することになってしまいました。
ソーはその怪力でハルクの猛攻と互角に渡り合っていましたが、次第に追いつめられていきます。雷神としての能力を発揮して電撃を発生させようとしたソーでしたが、取り付けられたままの麻痺装置が作動し、気絶してしまうのでした。


【転】- マイティソーバトルロイヤルのあらすじ2
目が覚めたソーは、ハルクとともに選手控え室に軟禁されていました。以前は凶暴で話もできなかったハルクでしたが、2年間のうちに簡単な会話ができるようになっていました。
ソーとハルクはさっそくどっちが勝ったかで揉めはじめましたが、ハルクがソーの悪口に傷ついて落ち込みます。ソーは彼に謝り、二人は和解しました。
ハルクはウルトロンと戦った直後、クインジェットという飛行機で脱出しようとするウルトロンを倒すためその機体に乗り込み、そのまま地球から飛び立ってしまったのでした。クインジェットはワームホールを抜け、この星に辿り着いたのでした。
窓から見える地上に、そのクインジェットがあることに気づいたソーは脱出してクインジェットに乗り込もうと考えますが、この部屋から出ようとすると麻痺装置が作動して動けなくなってしまいます。
ソーは一計を案じ、ハルクにスクラッパーを呼んでもらいました。ヴァルキリーとしての使命を思い出してもらおうと再び説得しましたが、やはり彼女は聞く耳を持ちません。しかしソーの目的は彼女のもつ麻痺装置のリモコンでした。隙をみてリモコンを奪い取ったソーは、窓を叩き割って外へと脱出します。
クインジェットに辿り着いたソーでしたが、起動させた途端、追ってきたハルクがクインジェットの後部を破壊して乗り込んできました。するとクインジェットのコクピットで、アベンジャーズの仲間の女戦士ブラックウィドウのハルクを落ちつかせようとする映像が再生されました。凶暴化したハルクを宥めることのできる彼女の言葉に、ハルクは姿を変えてブルース・バナー博士の状態に戻りました。彼はもともとルース・バナーが本来の姿なのですが、事故により怒りを感じるとハルクに変身するようになっていたのです。
今までなかったほど長い間ハルクの状態だったブルースはひどく動揺していましたが、ソーは彼をなんとか宥めてクインジェットの機体から連れ出します。もはや故障したクインジェットでは脱出はできず、他にこの星から飛び立つ方法を探さなければなりません。
ソーとハルクの脱走に気づいたグランドマスターは、ロキとスクラッパーに捕獲を命じました。しかし気の合わない二人は、グランドマスターの部屋から出たとたん、いがみ合いをはじめます。戦闘能力で勝るスクラッパーはロキを軽々と叩き伏せましたが、ロキは幻術を使って彼女のトラウマを刺激します。それはスクラッパーがまだヴァルキリーだった頃、仲間たちとともに復活しかけたヘラに立ち向かった時の記憶でした。ヘラの力は凄まじく体から発生させる無数の槍でヴァルキリーの軍団を次々と倒していったのです。そのことをオーディンは秘密にしていて、使い捨てられたスクラッパーはアスガルドへの忠誠心を失ったのでした。
一方、ソーとブルースは脱出の方法を探してサカールの街をさまよっていましたが、そんな二人の前にスクラッパーが姿を現します。彼女はヘラに仲間を皆殺しにされた怨みを思い出し、復讐のためにソーたちに協力することにしたのです。その証として縛られたロキを見せました。ロキも脱出のために協力すると言い出しましたが、今まで何度も騙されてきたソーは簡単には信用しません。
するとロキはグランドマスターの宇宙船の場所を教えると言いだしました。仕方なくソーは彼を仲間に加えることとなります。そして囚われていたコルグたち戦士を解放して、混乱に乗じてグランドマスターの本部に突入、宇宙船の格納庫に向かいます。
敵を倒しながら格納庫に到着したソーとロキでしたが、ロキは隙を突いてソーを通報しようとします。しかしソーはロキのことを信用せず、彼に麻痺装置を取り付けていたのでした。麻痺して倒れたロキに哀れみの言葉を投げかけたソーは、せめてもの情けとして麻痺装置のリモコンを近くに置くと、宇宙船を強奪して脱出しました。
すぐさまグランドマスターが追っ手の戦闘機隊を発進させましたが、ソーはスクラッパーと協力して彼らを撃退し、ブルースとともにサカールを脱出して、ワームホールへと突入していきました。
置き去りされていたロキは、反乱を起こして脱出しようとするコルグたち囚人に助けられました。ロキは彼らにリーダーがいないことを見抜き、自らがリーダーになってやろうと提案したのでした。


【結】- マイティソーバトルロイヤルのあらすじ4
アスガルドでは、ヘラが圧政を敷いて市民を弾圧していました。身を隠して密かに活動していたヘイムダルはビフレストの起動装置である剣を盗んで、街から逃げ出す市民を助け、街の外にある聖堂に彼らを匿っていました。
軍団を率いて外の世界に出陣しようとしたヘラは、ビフレストの剣が無くなっているのに気づくと市民を集めて恫喝し、街から逃げた者たちが隠れる聖堂の場所を聞き出しました。ヘイムダルは千里眼の力でそれに気づき、市民たちを率いて一足先にアスガルドから脱出しようとビフレストに向かう橋を渡っていました。
しかし、その前にフェンリルが立ちはだかりました。慌てて橋を引き換えそうとしたヘイムダルたちですが、後ろからはスカージの率いるヘラの軍団が迫ってきます。絶体絶命のそのとき、ソーたちの宇宙船が到着しました。
ソーは王宮に残ったヘラと戦うため、ひとり王宮に向かいます。その間に、ヴァルキリーの本分を取り戻したスクラッパーが宇宙船からフェンリルを銃撃しました。ところが巨大なフェンリルには武器が通用しません。ブルースは自分が戦うといって宇宙船から飛び降りました。彼はハルクに変身し、フェンリルと激しい戦いを開始します。
橋の反対側では追いつめられた市民たちとヘラの軍団が戦っていました。スクラッパーも市民たちに加勢しましたが、敵の力は強大で市民たちはみるみる追いつめられていきます。するとそこに、巨大な宇宙船が到着しました。ロキが囚人たちとともにグランドマスターの宇宙船を奪い、サカールからやってきたのです。見栄っぱりのロキはいいところをみせようと市民を宇宙船の中に誘導します。そして囚人たちは市民に加勢して、ヘラの軍団との戦いを始めました。
その間にも市民たちは宇宙船への搭乗を続けていましたが、形勢不利とみたスカージはフードを被って市民の中に紛れ、宇宙船の中に逃げ込んでいました。しかし、ヘラの軍団が搭乗口に追いつき、市民を攻撃しようとしました。避難してきた市民の中に幼い子供がいることに気づいたスカージは、彼らを守るためお気に入りの武器を使ってヘラの軍団に立ち向かいました。そして市民たちを守ってヘラの軍団と差し違えていきます。
その間にも、王宮ではソーとヘラが戦っていました。アスガルドの地から力を得たヘラのパワーは圧倒的で、ソーはまるでかないません。片目を潰され、塔から突き落とされそうになったソーは、父オーディンの幻を見ます。ムジョルニアを失った自分に勝ち目はないと訴えるソーに、オーディンは武器はお前の力の象徴に過ぎないと告げます。さらにオーディンは、アスガルドとは場所ではなく国の人々のことだとつけ加えました。
ソーは父の言葉に励まされて雷神の力に覚醒。城から脱出して、一気に橋へと飛び降ります。そのままソーは市民たちを追いつめるヘラの軍団の中に突入し、敵を次々に蹴散らしていきました。ヘラの軍団は壊滅し、無事に市民たちの避難が完了しましたが、今度はヘラが王宮を出て橋まで飛んできました。ソーはロキ、スクラッパーとともにヘラに立ち向かいますが、アスガルドの力に支えられたヘラのパワーは凄まじく、とても勝てそうにありません。
ソーは国民こそがアスガルドだという父オーディンの言葉を思い出し、ロキにスルトの冠が王宮に保管されていると伝えました。スルトを甦らせてアスガルドを滅ぼす「ログナロク」を起こそうという作戦です。その無謀さに、さしものロキも動揺しましたが、他に策はありません。ソーとスクラッパーがヘラと戦っている間に、ロキは王宮に向かい、永遠の炎をスルトの冠に使ってスルトを復活させます。
甦ったスルトはたちまち王宮の城を破壊しはじめました。「ラグナロク」が始まったのです。フェンリルを倒したハルクは、新たに出現した怪物と戦おうとしましたが、ソーとスクラッパーがそれを止めました。そのかわり、アスガルドが滅びると自分のパワーも失われると気づいたヘラが、慌ててスルトに立ち向かっていきます。しかしアスガルドを破壊することを使命とするスルトには敵わず、ヘラは打ち倒されてしまいました。
その間にソーたちは宇宙船でアスガルドから脱出しました。彼らの目前でアスガルドは崩壊していきます。故郷を失ったソーですが、無事に国民を守ったことで満足し、窮地に来てくれたロキに感謝をしました。
ソーはスクラッパーや市民たちに招かれ、宇宙船の司令室にある艦長席に座りました。失った片目に眼帯をつけ、ロキやスクラッパー、ハルクたちに囲まれて艦長席に座ったソーは、かつてのまるで父王オーディンのようでした。そして彼は宇宙船の進路を地球へと向けたのでした。
一方、惑星サカールでは反乱によって政権の座を追われたグランドマスターがスクラップ置き場へと不時着していました。彼は集まってきた略奪者たちに相変わらずの尊大な態度で接したのでした。
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